社会科教育 2010年10月号
教材資料“ナゾ解き型”に変換!発問100選

C618

«前号へ

次号へ»

社会科教育 2010年10月号教材資料“ナゾ解き型”に変換!発問100選

紙版価格: 796円(税込)

送料無料

電子版価格: 716円(税込)

Off: ¥80-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
社会
刊行:
2010年9月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 教材資料“ナゾ解き型”に変換!発問100選
未だにナゾあり“この教材”授業化のポイント
地球温暖化問題のナゾと授業化のポイント
小森 栄治
エネルギー問題のナゾと授業化のポイント
吉田 高志
基軸通貨問題のナゾと授業化のポイント
柳澤 一輝
恐竜絶滅のナゾと授業化のポイント
山本 芳幸
卑弥呼の国をめぐるナゾと授業化のポイント
向山 洋一
この教材資料のナゾ解きに迫る発問の条件
未だにナゾが残る歴史事件に迫るワクワク発問
太平洋戦争開戦のナゾに迫る問い
原田 智仁
日本はどうしてあのような、悲惨で無謀な戦争を始めてしまったのか
村井 淳志
未だにナゾが残る社会事象に迫るワクワク発問
日本が国連の常任理事国になれないのはなぜか
高橋 恒久
「国民主権」はだれのためか?
土屋 武志
問題の核心に迫る時事問題のナゾ解き発問
インフレとデフレ 時事問題を大きな枠組みの中でとらえる
谷 和樹
世界金融危機を検討させる
宮崎 正康
子どもが必ずのってくるナゾ解き型教材モデル&発問
“歴史人物”でするナゾ解き型の発問づくり
永島 稔明
“写真資料”でするナゾ解き型の発問づくり
由井薗 健
“各種統計”でするナゾ解き型の発問づくり
松野 孝雄
“各種グラフ”でするナゾ解き型の発問づくり
飛田 政彦
“絵画資料”でするナゾ解き型の発問づくり
中田 幸介
“図解資料”でするナゾ解き型の発問づくり
桑原 和彦
ナゾ解きの切り口・目の付けどころ―指導のポイントはここだ!
変化・変わり目を発見する勘所
大貝 浩蔵
対比・比較点を発見する勘所
脇 規洋
順番・順序を発見する勘所
小林 幸雄
多様な解釈を試みる思考訓練法
太田 政男
因果関係を考える勘所
小林 義典
変化なし・変化しないから考える勘所
小貫 義智
この教材資料=ナゾ解き型に変換する発問づくりのヒント
小3教材資料=ナゾ解き型に変換する発問ヒント
千葉 一博
小4教材資料=ナゾ解き型に変換する発問ヒント
谷岡 眞史
小5教材資料=ナゾ解き型に変換する発問ヒント
田口 広治
小6教材資料=ナゾ解き型に変換する発問ヒント
辻岡 義介
中歴史教材資料=ナゾ解き型に変換する発問ヒント
高橋 直樹
中公民教材資料=ナゾ解き型に変換する発問ヒント
松嶌 恵俊
〈誌上演習問題〉この資料=読解力を高めるナゾ解き型発問とは
日本地図=読解力を高めるナゾ解き型発問例
川原 雅樹
実践を読んで
地図は「どこに?」がキーワード
寺本 潔
長篠の戦い=読解力を高めるナゾ解き型発問例
柳沼 孝一
実践を読んで
発問は上質、なかなかここまで読み取れない
有田 和正
新教科書に掲載される「新出教材の資料」紹介
東京書籍発=「新出教材の資料」紹介 『新しい社会』
堀畑 仁宏
教育出版発=「新出教材の資料」紹介 『小学社会』
丑山 修
日本文教出版(東京版)発=「新出教材の資料」紹介 『小学生の社会』
柳原 和弘
日本文教出版(大阪版)発=「新出教材の資料」紹介 『小学社会』
上田 了介
光村図書発=「新出教材の資料」紹介 『社会』
小林 孝史
小特集 新指導要録=校内研で何をどう取り上げるか
研究授業とセットで、評価方法の共有化を図る
中田 正弘
ICT機器の活用
宮ア 俊哉
「書く活動」を重視し評価に生かす
北 俊夫
キーワード「表現」を実感する研修を
野口 政吾
新しい評価の観点に対応させた「知的な授業の在り方」を研究する
鈴木 康一
評価の仕分けをしよう
大杉 昭英
「表現」と「未来志向」
小松 眞
【資料】社会科の評価の観点等及びその趣旨(文部科学省平成22年5月)
知られざる?日本の伝統文化―全国に誇れる“わが県の文物・宝物” (第7回)
ものづくり北海道の伝統を支える室蘭の鉄文化
澤田 光男
新指導要領と活用できる社会科5枚の写真 (第7回)
身近で、地球で、くらしの中での法やきまり
木村 俊夫
“政権交代の仕組み”をどう教えるか (第7回)
教科書には政権交代はどう扱われているか
渡部 哲治
分類とは何か―枠組みのための思考学 (第7回)
全体の大きな枠組みの中で変化をとらえる
許 鍾萬
〜まず「構造の変化」「根拠となる法律」から調べる〜
“世界システム”で歴史を考える〜一体化論が提起しているもの〜 (第7回)
歴史を学ぶためには何が必要か:世界システム論の前提(その1)
田中 ひかる
社会科 新教材のチャームポイント (第7回)
小学校/双方向の情報〜情報ネットワーク〜にかかわる新教材の着眼点
安野 功
中学校/〈地理編〉動態地誌的学習における学習過程論
山口 幸男
小学校 すぐ使えるプリントページ“調べ・考える学習”ワーク (第7回)
地球儀の「あれっ?!」距離編
河田 祥司
中学校 すぐ使えるプリントページ“基礎基本定着”のミニチェック (第7回)
公民『日本銀行券の授業 その1』
染谷 幸二
今月の授業 (第7回)
「今、これだけは」思考力をはぐくむ10月の授業
山内 秀則
〜「つなぐ」思考力〜
人と本でプレビュー アーカイブ“社会科60年”を覗く (第7回)
本多公栄著『ぼくらの太平洋戦争』鳩の森書房、1973年/教育科学研究会・社会科部会著『社会科教育の理論』麦書房、1966年
福田 喜彦
澤井陽介と共に社会科のミッションを考える (第7回)
ネット時代の資料活用の技能とは?
澤井 陽介石井 正広
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第151回)
徳島県の巻
西村 公孝
編集後記
樋口 雅子
歴史HEROESの相関マップ―事件と人物を構造化する― (第7回)
徳川家康
河田 孝文山田 恵子
〜徳川家康のツィッター「天使の繊細さと悪魔の大胆さ」〜

編集後記

◯…今、手元にある、熊本の田口広治先生の実践レポートにこういう例がありました。

「どの子も間違いなく熱中する発問がある。時には熱狂状態になる発問である。それは、「◯◯してみたいのは、どれですか」

という発問だとして、例えば、「食べたいのはどれですか」「行ってみたいのはどれですか」「体験したいのはどれですか」などだ―といいます。

たとえば、「天草」の学習で、「天草市」のパンフを授業で提示し、通常「天草の特産品には何がありますか」となる。しかしこれを、「どれを食べてみたいですか。一つ決めて、手を挙げなさい」という発問から入り、「天草の特産品を一言でいうと、何ですか」と重ねていき、天草の特徴を浮き上がらせ、「天草の特産品は海産物しかないのですか」として、行ったりテレビや本などでの経験を引き出す―という具合に発問を重ねた結果、「天草に行ってみたい人?」というと全員の手が挙がった─という。

この例はナゾ解きではありませんが、自分の要求にひきつけているので、子どもの心のなかでは、ナゾ解き的反応も起きているのではないか?という気もします。

ところで、今までの実践研究でも、〈発問の質で、子どもの応答ががらりと変わる〉例として、よく引き合いに出されるのが、

「運転手さんはどんな仕事をしているのでしょう」ではなく、「運転手さんは、どこを見て運転しているでしょう」

と、〈「知覚語」で問え〉という指摘がありました。

また、邪馬台国論争を授業に持ち込み、「学会での論争点を授業でも論争させる」という、有名な例もあります。

本号は、このように同じ?教材資料でも、(従来はこういう発問が多かったが)こういう発問にすれば、思考を刺激し、知的好奇心を促す─という実践の具体例を沢山ご紹介いただきました。

〈樋口雅子〉

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ