社会科教育 2010年4月号
新社会科“価値ある学習問題”テーマ100選

C612

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社会科教育 2010年4月号新社会科“価値ある学習問題”テーマ100選

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ジャンル:
社会
刊行:
2010年3月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新社会科“価値ある学習問題”テーマ100選
“マニフェスト”から学習問題―価値あるテーマはこれだ
マニフェストの達成期限は?
木村 博一
政治と公論と憲法を結びつける
重松 克也
資本主義経済を支える連帯保証人制度の行方
倉 良一
高校教育無償化の光と影
伊藤 純郎
実現可能性を具体的に問う問題を
松本 康
マニフェストの優先順位を考えよう!
西村 公孝
社会科授業と学習問題づくり=疑問に答えるQA
Q@学習問題か学習課題か/QA授業のねらいと学習問題、どう違うか/QB授業過程のどこに学習問題を位置づけるのか/QC学習問題づくりは教師主導か、子どもと共にか
佐藤 正寿
こんな時どうするか?学習問題づくりのヒント
良い学習課題は全ての問題をクリアーする
川原 雅樹
フレッシュなテーマを導く学習問題づくりのヒント
素朴な疑問から出発する学習問題づくり
野 英司
あっと驚く事実提示で始める学習問題づくり
河本 学
トピックから導く学習問題づくり
奥野 裕樹
生活実感と結びつける学習問題づくり
千葉 一博
比較の視点がある学習問題づくり
川口 克典
批判的思考のプロセスに基づいた学習問題づくり
池下 誠
未来選択を入れた学習問題づくり
岡本 典久
価値ある学習問題づくりのためのスキル
学習問題を“数量化”でつくるヒント
神村 淳一
学習問題を“作業化”でつくるヒント
平川 公明
学習問題を“意志決定型”でつくるヒント
佐久間 誠
学習問題を“論争型”でつくるヒント
江口 儀彦
学習問題を“人系”でつくるヒント
松藤 司
学習問題を“ネット系”でつくるヒント
上田 和浩
学習問題を“モノ系”でつくるヒント
松永 博司
新出教材で学習問題づくり=習得・活用型テーマのベスト3
都道府県
山下 文廣
地球儀
大恵 信昭
世界の主な大陸と海洋
西尾 文昭
主な国の名称と位置
伊藤 修久
自然災害
大西 宏治
持続可能社会・環境
吉水 裕也
裁判員制度
山内 秀則
価格と費用、金融
柳澤 一輝
情報リテラシー
加賀谷 徳之
伝統文化
鈴木 公乃
世界遺産
森口 洋一
プロ教師の学習問題づくりを発掘する
「長篠の戦い」どんな学習問題があるか
岩切 洋一
「十五年戦争」どんな学習問題があるか
赤塚 邦彦
「水」どんな学習問題があるか
谷 和樹
「コンビニ」どんな学習問題があるか
大嶋 和彦
子どもをゆさぶる学習問題づくり:テーマ一覧
小学3年
板垣 英一
小学4年
伊多波 渉
小学5年
藤原 なつ美
小学6年
阿部 秀嗣
中学地理
笠 聡一郎
中学歴史
粟谷 好子
中学公民
田本 正一
小特集 新学期“授業開きの準備”心得帳
授業開きに120%のエネルギーを注ぐとともに、一年間の見通しを立てる
山口 正仁
ノートを作る!
瀬戸 勝
新学期の準備は先手を打つ!そして授業開きは楽しく知的に
丸 一哉
クイズで子どもたちの心をツカむのだ!
中村 健一
授業開きは、「先輩教師の知恵」と「モノ」を活用し、子どもの心を惹きつける!
岩田 哲
「社会科の目標」に立ち返る
山田 洋一
子どもを「みる」
横山 幸生
一年間を貫くシステムを整える
小川 晶子
知られざる?日本の伝統文化―全国に誇れる“わが県の文物・宝物” (第1回)
播磨三草山地域の文化的資源
中村 哲
新指導要領と活用できる社会科5枚の写真 (第1回)
地球儀を教室に持ち込もう!
木村 俊夫
“政権交代の仕組み”をどう教えるか (第1回)
民主主義度と市民性の深化
猪瀬 武則
分類とは何か―枠組みのための思考学 (第1回)
「あつめた情報」から「全体構造図」へ
許 鍾萬
〜下降式(トップダウン式)の分類でまとめてみる〜
“世界システム”で歴史を考える〜一体化論が提起しているもの〜 (第1回)
「自分」と「世界」をつなげる視点をもつために
田中 ひかる
社会科 新教材のチャームポイント (第1回)
小学校/狩猟・採集や農耕の生活〜三内丸山遺跡と吉野ヶ里遺跡〜
安野 功
中学校/〈地理編〉地理学習の中心としての「日本地誌学習」を大きく発展させよう
山口 幸男
小学校 すぐ使えるプリントページ“調べ・考える学習”ワーク (第1回)
タイムマシンで脱暗記学習
河田 祥司
中学校 すぐ使えるプリントページ“基礎基本定着”のミニチェック (第1回)
公民『祝日法の授業』
染谷 幸二
今月の授業 (第1回)
「今、これだけは」思考力をはぐくむ4月の授業
山内 秀則
〜全体像を掴む見当識「見えるものから見えないものへ」〜
人と本でプレビュー アーカイブ“社会科60年”を覗く (第1回)
片上宗二著『オープンエンド化による社会科授業の創造』明治図書、1994年
永田 忠道
澤井陽介と共に社会科のミッションを考える (第1回)
小学校社会科の基礎的知識は都道府県?
澤井 陽介中田 正弘
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第145回)
福井県の巻
橋本 康弘
編集後記
樋口 雅子
歴史HEROESの相関マップ―事件と人物を構造化する― (第1回)
聖徳太子
河田 孝文吉谷 亮
〜日本の原型をつくった政治家 聖徳太子のツィッター〜

編集後記

◯…社会科関係の新刊を読んでいたところ、こういう問題が、学習課題として紹介されていました。

習得型学習課題の例として、「コシヒカリはどんなところでよく育つのだろう」(5年)とあり、収穫が多いのはどこか→南魚沼はどんなところか→育つ条件→魚沼が産地になった要素は、自然条件以外にはないのだろうか。

という課題・問題が紹介されていました。

よくある例ともいえますが、わたくしには、どうも、児童・生徒が、「コシヒカリはどんなところでよく育つのだろう」というような問題をテーマとして取り上げたい、積極的に取り組みたいと思うテーマだろうか?と疑問に思えます。

テーマに魅力を感じないと、学習に意欲が湧かないのでは?という気がしてなりません。

今、学習問題として最適なのは? CO2の25%削減と高速道路無料化政策は矛盾するのではないか?という様な緊張感あるテーマがいいのではないでしょうか。

関連した対策として、風力発電の導入が期待されているようですが、実は〜。

昨年、山口県長門市で、風力発電の巨大な風車を見ました。

「すごいですね」というと、「3個設営するはずだったのだが、地元住民から、低周波のぶーん・ぶーん≠ニいう音が健康被害を引き起こしている」という訴えが出され、1台設置で頓挫しているのが実態なのだ、と聞きました。

このような、〈一方がよければ、一方が問題を抱える〉―よくある事例ですが、こういうテーマこそ?もっとも社会科の学習問題として押し出していくべきテーマではないかと思えてなりません。

本号は、こういう社会科として取り組む価値の高い学習問題を沢山ご紹介いただきました。

〈樋口 雅子〉

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