社会科教育 2009年3月号
新社会科“考える授業”をつくる言語力

C599

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社会科教育 2009年3月号新社会科“考える授業”をつくる言語力

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ジャンル:
社会
刊行:
2009年2月9日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新社会科“考える授業”をつくる言語力
新社会科の見方・考え方とは―と聞かれたら
自己と社会を捉え直す見方・考え方を!
桐谷 正信
広く社会認識の基盤となる枠組
中尾 敏朗
みぬく かたる たんきゅうする
日詰 裕雄
新社会科の見方・考え方をつくる言語力とは
片上 宗二
調べて表現+考えて表現→授業はどう変わるか
北 俊夫
小学校=新社会科の目玉を“考える授業”にするヒント
都道府県=考える授業にするヒント
木下 健太郎
方位・地図記号=考える授業にするヒント
大嶌 英治
世界の大陸と海洋=考える授業にするヒント
川原 雅樹
主な国の名称=考える授業にするヒント
荒屋 誠
伝統文化=考える授業にするヒント
間嶋 健
国土=考える授業にするヒント
太田 満
中学校=新社会科の目玉を“考える授業”にするヒント
地域の課題=考える授業にするヒント
堀内 和直
持続可能な社会=考える授業にするヒント
伊藤 裕康
伝統文化=考える授業にするヒント
谷 和樹
世界史と関連付けた近現代史=考える授業にするヒント
服部 一秀
日本地誌=考える授業にするヒント
永田 忠道
世界地誌=考える授業にするヒント
永島 稔明
新社会科の見方・考え方をつくる教材解釈と発問
3年=見方・考え方をつくる教材解釈と発問
鈴木 真
4年=見方・考え方をつくる教材解釈と発問
石原 淳
5年=見方・考え方をつくる教材解釈と発問
小倉 勝登
6年=見方・考え方をつくる教材解釈と発問
松村 淳
中学地理=見方・考え方をつくる教材解釈と発問
安岡 卓行
中学歴史=見方・考え方をつくる教材解釈と発問
橋 壮臣
中学公民=見方・考え方をつくる教材解釈と発問
寺本 誠
小特集 卒業生に贈る…かっこいい“別れの言葉”
「熱き心、冷たき頭」
館 潤二
夢は現実となる
松野 孝雄
“送別の歌”から
田山 修三
チャンスの神様をつかめ
上田 和浩
みんな、つながって輝いている
恒川 徹
衝撃の向山実践
村田 斎
表紙まちがいさがし
どこかおかしい韓国の食卓(韓定食)
谷 和樹
大人の社会科見学―大人気の博物館&施設 (第12回)
古墳が語る国家の形成と国際交流
大阪府立近つ飛鳥博物館 学芸員 小栗 梓
〜古墳・飛鳥時代の考古博物館〜
生徒も先生もご当地検定にトライ! (第24回)
みんな、東京・多摩のことがわかるかな?
石黒 基國
おヨソの国から見た「日本&日本地図」 (第12回)
ナイジェリア連邦共和国から見た日本
河田 孝文
舌の根が乾かぬうちに (第12回)
便所飯、のこと
大月 隆寛
経済の視点なくして社会科が成立するか―お金の流れと社会科授業― (第12回)
税制と生活
岩田 一彦
“歴史事件”を現代の裁判制度で読み解く (第12回)
「大津事件」を裁く
橋本 康弘藤澤 幸則
小学校 新学習指導要領の重点指導事項 (第12回)
自然災害の防止に関する内容
安野 功
中学校 新学習指導要領の重点指導事項 (第12回)
解説の読み方・「(4)イ よりよい社会を目指して」の指導について
大倉 泰裕
“動く歴史事実”と“動いた教科書記述” (第12回)
定番の史料が消えつつある!―「慶安御触書」
渡部 哲治
身近な題材でする金融学習 (第12回)
「起業と市場価格」の授業化・教材化
柳澤 一輝
教室直結コピーページ 社会科基本学力の指導 (第12回)
都道府県
新村 勲
世界の国々
染谷 幸二
時代の流れ
谷岡 眞史
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第132回)
栃木県の巻
鯵坂 菜月
編集後記
樋口 雅子
“日本の世界遺産”を発問クイズ (第12回)
「琉球王国のグスクと関連遺産」クイズに挑戦!
大島 英明

編集後記

◯…新学習指導要領で注目されている改訂点は、あれこれありますが、なかでも授業のあらゆる分野に関係してくると思われるのが、「調べたことを表現する」となっていたところを、「調べたことや考えたことを表現する」に変わったことではないか――といわれます。

調べて表現するだけでなく、考えを表現する――この差はどこにあるのだろう?と、実践の場にいない私のようなものには、ちょっとぴんとこないのですが、考えてみれば、PISA型学力の低下は、考える力の低下では?とも思われることも関係しているのではという気がします。

大人にとっては、調べたことの結果をレポートすれば当然、考えを入れることになると思いますが、それも、大人になるまでに指導された結果の習慣?なのかも知れません。

こういう教育への時代の要求(むしろ、それを失っていたこと自体が問題なことはいうまでもありませんが)を、もう少し幅広く捉え考える授業づくり≠ヨの回帰と捉えてはという問題意識から特集を企画しました。

ところでこの問題でよく引用されるのが、「〜やがて、幕府の力は衰え……」というような教科書記述がありますが、この「やがて」の中味こそが、学習の中味でなくてはいけないはずなのに、因果関係の分析が難しい問題は〈あいまい言語〉で表すというあたりに、社会科の問題点があるようにも思います。

それにしても考える授業≠実現するためには、どういう言語力が必要なのか、新指導要領で示された、〈社会の見方・考え方〉との関連を中心に追究していただきました。

〈樋口雅子〉

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